光源にレーザー光を用いる、画期的に新しい映像表示方式を使用したテレビ。2008年末、三菱電機が世界で初めて、北アメリカで「Laser TV」の商品名で発売した。「レーザーテレビ」は、リアプロジェクションテレビ方式の一種ながら、従来の高圧水銀ランプなどを用いる製品と比較して、光源の寿命が長く、交換の必要がない利点がある。また、光源のウオーミングアップやクールダウンも不要で、プラズマテレビや液晶テレビなどと遜色のない使い勝手のよさを実現している。リアプロジェクション方式で、実質50V型(画面の対角線が50インチ≒127センチ。「V」はvisual sizeの意味で、映し出される映像の大きさを示す)以上の超大型画面に限定される技術といえるが、輝度や色域の広さなどの画質、低消費電力の面で、プラズマテレビや液晶テレビをはるかに上回ると期待されている。三菱電機の1号機は、RGB(赤・緑・青)のレーザー光を用い、65V型で25センチの薄さと定格135Wの低消費電力を実現している。