パソコンを必要とせず、単独でLAN(ローカルエリアネットワーク)に直接接続できる記憶媒体。複数のパソコンでデータを共有するためのファイルサーバー(file server)として機能するほか、ネットワークプレーヤーのサーバーとして、また、テレビ録画用の各種レコーダーに増設する外部記憶装置としても利用できるなど、ネットワーク化が進むオーディオ・ビジュアル分野において存在感を増している。著作権保護を施されたデジタル放送の映像を録画するには、DTCP-IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol 著作権保護コンテンツの暗号化・伝送規格)およびDLNA(Digital Living Network Alliance 複数の機器を家庭内LANで相互接続するための標準化を推進する業界団体)ガイドラインに対応したNASおよび、NAS対応の録画機を使用する必要がある(→「ネットワークAV」)。動画や音声など、大量のデータを貯蔵する目的に使われることから、1TB(テラバイト=1兆バイト)以上の大容量HDD(ハードディスクドライブ)を使用する製品が主流。外付けHDDを接続して記憶容量を増やせるようにしているNAS製品も多い。