2007年、64年ぶりに第74回日本ダービー(東京優駿)(→「クラシックレース」)を制した牝馬。牝馬の日本ダービー優勝は1937年(第6回)のヒサトモ、43年(第12回)のクリフジ以来3頭目。父のタニノギムレットも2002年のダービー馬で、史上4組目の父子二代にわたるダービー制覇ともなった。その後も安田記念(08、09年)、天皇賞・秋(08年)、ヴィクトリアマイル(09年)、ジャパンカップ(09年)に優勝し、06年の2歳牝馬阪神ジュベナイルフィリーズを含めたG1・7勝はシンボリルドルフ、テイエムオペラオー(→「ボーナス制」)、ディープインパクトと並ぶJRA最多記録。また、牝馬が牡馬を相手にしてGIで5勝というのは史上最多であり、2年連続(08、09年)で年度代表馬に選出されるのも、牝馬としては初めてのこと。10年の春にはドバイワールドカップに招待されたが、鼻出血を発症して出走できず、そのまま引退した。引退後はアイルランドに渡り、シーザスターズを種付けされた。11年春に最初の産駒が誕生する予定。