ちょっととぼけた狸たちが、天狗や人間と絡み合いながら京都で織り成す家族愛の物語。「四畳半神話体系」の人気作家・森見登美彦による小説を「さよなら絶望先生」で知られるマンガ家・久米田康治のキャラクター原案でテレビアニメ化した。20013年7~9月、TOKYO MXなどで放送。制作のP.A.WORKSは富山県に拠点を構え、「Angel Beats!」や「花咲くいろは」(→「アニメ地域振興」)など高クオリティー作品で知られるプロダクション。吉原正行監督は「東のエデン」など神山健治監督作品の副監督を経て、文化庁若手アニメーター育成プロジェクト「PROJECT A」の2010年度参加作品の一つ「万能野菜ニンニンマン」でデビュー。「有頂天家族」ではテンポのよい現代的な演出センスで痛快アクションを展開した。ベテランアニメーター井上俊之(日本アニメーター・演出協会JAniCA理事)による濃厚な作画も大きな見どころ。13年12月、第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。