日本の劇画家辰巳ヨシヒロの原作を、2011年にシンガポールの映像作家エリック・クーが映画化。09年に第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞、10年にはアメリカで最も権威あるマンガ賞とされるアイズナー賞最優秀アジア作品などを受賞した辰巳の自伝的長編「劇画漂流」と、過去に発表した短編5編を、マンガの絵をそのまま生かしながらアニメに仕上げた。日本語による声の出演は別所哲也のほか、辰巳自身も参加している。11年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオフィシャルセレクションに選出され、賞こそ逃したが高い評価を受けた。日本未公開。