日本陸上競技連盟が2012年12月の理事会で強化選手の規定を大幅に見直し、4段階(S、A、B、C)の格付けをゴールドとシルバーの2段階に変更した。オリンピック、世界選手権のメダリストを対象にするゴールドには、ロンドン・オリンピック男子ハンマー投げ銅メダルの室伏広治がただ1人選ばれた。両大会8位入賞者が対象になるシルバーには、ロンドン・オリンピック男子マラソン6位の中本健太郎、男子やり投げのディーン元気、女子長距離の福士加代子、新谷仁美ら7人が選出された。4段階で約90人だった対象者が8人に絞られ、少数の競技者へ重点的に強化費を投入する形になった。しかし、ゴールドが男子100メートルの場合で9秒85と極めて高い水準設定。シルバーでも日本記録より0秒01遅いだけの10秒01と達成は容易ではなく、そのレベルまでの強化をどうするのかなどといった疑問の声も上がっている。