国際陸上競技連盟(IAAF)が創立100周年を記念して2012年に創設した陸上競技の名誉の殿堂。初年度はオリンピックで1936年ベルリン大会4冠のジェシー・オーエンス(アメリカ)や、48年ロンドン大会女子短距離4冠のブランカース・クン夫人、52年ヘルシンキ大会長距離・マラソン3冠のエミール・ザトペック(チェコ)、60年ローマ・64年東京大会マラソン2連覇のアベベ・ビキラ(エチオピア)ら24人が選出された。選出の基準はオリンピック、世界選手権で複数の優勝、世界記録樹立と厳しく、日本からは選ばれなかった。最近の選手では、オリンピックと世界選手権で通算17個の金メダルを獲得したカール・ルイス(アメリカ)、国際陸連副会長でもある男子棒高跳びのセルゲイ・ブブカ(ウクライナ)、男子中距離のセバスチャン・コー(イギリス)らが栄誉を受けた。アジアからは女子長距離の王軍霞(中国)がただ1人選ばれた。2013年からは毎年数人が選ばれる見込み。