日本陸上競技連盟が2013年12月、初の試みとなるリレー種目のナショナルチームを発足させた。最も有望な男子400メートルリレーは、100メートル10秒01の記録を持つ桐生祥秀やロンドン・オリンピックで準決勝に進出した山縣亮太らが名を連ねた。女子は福島千里らを中心に世界大会出場を目指す。従来は短距離の強化指定選手がオリンピック、世界選手権に向けて集まって練習してきたが、常設のチームはなかった。サッカーなど団体球技の関係者からのアドバイスもあり、チームの常設化と頻繁な合宿によってスキルアップと意思疎通を図る狙い。若い力の台頭もあってメンバーの固定化については批判的な声もあるが、当面の目標は、14年5月にナッソー(バハマ)で第1回大会が開催される世界リレー選手権での入賞。ここで8位以内に入れば15年世界選手権北京大会の出場資格が獲得できる。07年に樹立した38秒03の日本記録を破り、朝原宣治らを中心に銅メダルを獲得した08年北京オリンピックの再現を狙う。