資格条件を満たした選手が自由に移籍できる制度。日本プロ野球選手会の要望で1993年オフに実現。1軍登録日数が1シーズン145日を満たし、これが8シーズンに達した選手が国内に限って移籍できる国内FA権を取得し、9シーズンに達した選手が海外へも移籍できる海外FA権を取得できる。日本プロ野球組織(→「日本野球機構」)と日本プロ野球選手会が移籍の活性化を目指して2008年に合意し、国内移籍した場合の旧球団への補償は大幅に減額された。145日に満たない年の登録日数は合算する。FA権の再取得は4シーズン経過ごとに可能。資格取得までの期間が長いことや資金力のある球団しか利用できないとの問題点が指摘されている。所属球団から大リーグへの移籍を容認された選手との交渉権を大リーグ球団が入札で得るポスティングシステム(入札制度)が1998年オフに発効。FA資格取得前に大リーグ移籍を希望する選手が増えた。