2013年3月開催の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について、日本側が大会運営会社のWBCI(アメリカ)に参加条件の改善を求めた問題。日本代表が大会収益に大きな貢献をしているにもかかわらず、09年の第2回大会の収益配分率は、アメリカ大リーグ機構と大リーグ選手会が各33%だったのに対し、日本野球機構(NPB)は13%と少なかった。これを不服としたNPBと日本プロ野球選手会は、過去2大会はWBCIの収入になっていたWBC日本代表のスポンサー料とグッズ収入がNPBに入るよう要求した。しかし交渉は難航し、権利確保は難しいと判断して方針を転換。WBC期間以外でも日本代表の「侍ジャパン」を独自運営することが可能かどうか、WBCIに確認を取りながら構想をまとめた。独自にスポンサーなどを募って収益を上げるめどがついたことから、NPBとプロ野球12球団は第3回大会に出場することを表明した。