プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)の収益拡大と、2017年の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での優勝を目的に常設された野球日本代表のこと。13年の第3回WBC参加に際し、日本プロ野球選手会(JPBPA)がNPBの安定運営を目的として日本代表による収益確保を要望。これを受け、12球団がNPB内に侍ジャパン事業委員会を設置した。さらにアマチュア球界の協力も得て野球日本代表マーケティング委員会(JBMC)を設立し、プロとアマが連携を深めて競技力向上や市場拡大を目指す。大学、社会人、高校、女子などの日本代表もユニホームを統一し、チームスポンサー権を一括的に管理することになった。トップチームの監督には福岡ソフトバンクホークスなどで活躍した小久保裕紀が就き、13年秋には台湾と強化試合を実施した。野球にはサッカーのような各種国際大会や国際親善試合の枠組みがないため、第4回WBCまでどれだけ試合を組めるかが課題となっている。