ゴールに近いフリーキック(FK)の際に、ボールを置く位置と、相手側選手が離れなければならない距離(9.15メートル)を示すために主審が用いるスプレー式のマーカー。ピッチ上に白く点や線を描くが、1分間程度で消えるため、その後のプレーに支障はなく、芝生も傷めない。2000年ごろにアルゼンチンやブラジルで考案され、南米から北米にかけて広まった。11年には、サッカーのルールを決める国際サッカー評議会(IFAB ; International Football Association Board)が正式に実験使用を認め、13年に国際サッカー連盟(FIFA)主催のFIFAクラブワールドカップで実験使用されて、14年FIFAワールドカップ・ブラジル大会でも使用され、その後世界的に広まった。