仏教の言葉で、憎しみや恨みをもつ相手と会わなければならないつらさ・苦しみをいう。仏教の八苦の一つ。
『法華経（ほけきょう）―譬喩品』に、「若生_二天上_一、及在_二人間_一、貧窮困苦・愛別離苦・怨憎会苦、如_レ是等種種諸苦、衆生没_二在其中_一、歓喜遊戯」とあり、また、『北本涅槃経（ほくほんねはんぎょう）』に、「怨憎会苦、所_レ不_レ愛者而共聚集」とある。

〔例〕「商売をしていれば怨憎会苦も越えなければならないときもある」などと使う。