自由民主党(自民党)の最大派閥。岸信介派(十日会)―福田赳夫派(党風刷新連盟―紀尾井会―八日会―清和会)―安倍晋太郎派(清話会)―三塚博派(21世紀を考える会・新政策研究会)―森喜朗派(清和政策研究会)―町村信孝派―細田博之派と継承。森、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫と4人の総理・総裁を出した。森派は2005年郵政総選挙で党内最大勢力となり、06年12月19日、会長に町村信孝が選出されて町村派に衣替えした。07年参議院選挙で9人を当選させ参議院でも津島派を抑えて第一派閥になった。07年10月4日、町村、中川秀直、谷川秀善の3代表世話人による集団指導体制に移行した。09年2月、町村が会長に復帰し、中川と谷川は代表世話人のままで実質降格させられ、再び町村会長体制に戻った。総選挙後の9月には小池百合子らが、10月には中川が退会した。10年4月に山本一太が退会、7月の参議院選挙後の参議院議員会長選で同派から出馬した谷川秀善を一部議員が支持しなかったことに怒った森喜朗元首相が9月に退会届を出し「会友」となった。1962年以降、旧福田派時代から派閥事務所を置いていた東京・紀尾井町の「グランドプリンスホテル赤坂」(通称・赤プリ)が11年3月末で営業を終えたため、2月に事務所を党本部近くの雑居ビルに移した。12年9月総裁選で町村派からは会長の町村と元首相の安倍晋三がともに立候補し分裂選挙となったが、安倍が総裁に選出され、12月総選挙で自民党が大勝したのを受けて首相に再び就任した。町村会長が衆議院議長に就任したのに伴い党籍と派閥を離れたため14年12月、後任会長に細田博之が就任し「細田派」に衣替えしたが、実質的には「安倍派」の性格が強い。衆参議員92人(15年1月現在)。(→「自由民主党の派閥」)