参議院の二つ以上の選挙区を統合し、一つの選挙区とすること。都道府県単位で選挙区を設定し、定数を配分すると、選挙区間の一票の格差の最大値は4倍を越えざるをえない。都道府県間の人口格差が大きいことがその理由の一つである。そこで、人口の小さな県を他の都道府県と組み合わせ、人口最小選挙区の人口を大きくすることにより、一票の格差を縮小しようというのが、合区の狙いである。12年および14年の最高裁判決(→「参議院定数「違憲状態」判決(2010年参議院選挙)」「参議院定数「違憲状態」判決(2013年参議院選挙)」)により都道府県単位の選挙区の見直しを求められたことが契機となり、2015年7月の定数是正(→「参議院「10増10減」」)の際に鳥取県と島根県、徳島県と高知県が一つの選挙区となったのが初の例である。