二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が少ない都市をつくること。都市における人間の活動を通じて排出される温室効果ガスの量は多く、都市を低炭素型にすることは低炭素社会の実現にとって大きな意味を持つ。具体的な取り組みとしては、(1)コンパクトシティー化などによって都市全体の規模や構造を見直すこと、(2)建築物の長寿命化や環境共生住宅化などを通じて建築物からの環境負荷を削減すること、(3)太陽光や風力などの再生可能エネルギーや未利用熱などを活用すること、(4)パーク・アンド・ライドやロードプライシングなどによる都市部への自動車の乗り入れ数を削減する取り組み、(5)物流システムや人の移動などを効率化することにより、使用されるエネルギーを減らすことなどがあげられる。日本のみならず、イギリスをはじめとする世界の各都市で、低炭素都市づくりについて検討が始められている。