新三種混合ワクチンとは、麻疹(measles)、流行性耳下腺炎(mumps ; おたふくかぜ)、風疹 (rubella)の生ワクチンが混合されたワクチンである。それぞれの頭文字をとって、MMRワクチンとも呼ばれる。DPTワクチンを三種混合ワクチン、MMRワクチンを新三種混合ワクチンと呼んで区別することがある。日本には1984年に導入されたが、接種者に高い確率で髄膜炎が発生したことから、国内では使用できなくなった。その原因は、流行性耳下腺炎のウイルスが十分に弱毒化されていなかったことによるものと判明した。現在ではその点がクリアされたMMRワクチンが、欧米だけでなく日本にもあるが、過去のMMRワクチン禍のせいでなかなか採用にまでは至っていない。