ロボットによるサッカーのワールドカップ大会。人工知能ならびに知能ロボットの研究の例題としてサッカーが世界的に注目を集めている。サッカーは、チームプレーが重要である、プレーヤー全員が同時に動く、中央集権的でなく各プレーヤーの判断の積み重ねでゲームが成り立っている、ゆっくり考えるのではなく瞬間の判断が求められる、プレーヤー間の通信があまり密ではない、などの点でマルチエージェントシステムのよい題材である。日本が中心となって国際的な実行組織が結成され、1997年の8月に名古屋で第1回のロボカップを開催。以降、毎年国際大会が実施されており、2017年には久しぶりに日本(名古屋)で開催された。