高温の溶融金属などが水の上に落下する場合に発生する爆発。落下する溶融体の量によって小さな爆発から大きな爆発まで起きる。原子炉の場合、炉心が溶融し、原子炉圧力容器の底部に水が残っている場合には、溶融した炉心が水の上に落下して水蒸気爆発を生じる可能性がある。メルトダウンの規模と態様によるが、場合によっては圧力容器自体が破壊されると考えられ、その場合には、原子炉格納容器も破壊される可能性が高い。そうなってしまうと、炉心に含まれていた放射性物質が何の防壁もないまま環境に放出されてしまうことになり、原子力発電所の破局事故を考える場合、一番恐れられてきた爆発である。