使用済み燃料を保管するためのプール。原子炉の運転に伴い、燃料であるウランは核分裂し、核分裂生成物に変わる。ある程度まで燃やしてしまうと、それ以上の核分裂反応を維持できなくなり、使用済み燃料となる。それは核分裂生成物のかたまりとなっていて、大量の放射線を放出するため、水中から吊り出すことができない。そのため、原子炉建屋内にある使用済み燃料プールと原子炉圧力容器とを一体になるように水を張り、使用済み燃料交換機を使って水中で原子炉圧力容器内から取り出し、使用済み燃料プールに移動、保管される。すでに核分裂生成物の塊になった使用済み燃料は、それ自体が発熱体であるので、常に冷却し続けなければならない。