2004年1月に、アメリカのブッシュ前大統領が明らかにしたアメリカの政策。アポロ計画以来の有人月探査への復帰を宣言した。主な骨子は、(1)10年までに国際宇宙ステーションを完成させる、(2)スペースシャトルは10年に引退させ、新たな宇宙船CEV(Crew Exploration Vehicle)を開発する(06年に入ってからオリオンと命名)。CEVは有人月・火星探査、およびシャトル退役後のISSへの乗組員往復に使用する。(3)15年、遅くとも20年までに月有人探査へ復帰する。その前に08年までに月への無人探査車ミッションを実施する。(4)同時に太陽系のさまざまな場所への無人探査ミッションを実施する。
10年2月1日、オバマ大統領は、新たな宇宙政策を発表し、ブッシュ政策の根幹であった有人月探査のための宇宙船開発計画「コンステレーション計画」の中止を発表した。これによりブッシュ新宇宙政策は事実上終了した。