最終エネルギー消費または一次エネルギー総供給(→「一次エネルギー」)を生産額あるいは国内総生産(GDP)で割った値をエネルギー強度という。エネルギー消費原単位、あるいはエネルギー集約度とも呼ばれており、産業の省エネルギーの度合いを測る指標として使われている。二酸化炭素強度とは国内で排出される二酸化炭素量を一次エネルギー総供給で割った値で、炭素集約度(carbon intensity)と呼ばれることもある。国のエネルギー構成や転換技術の効率によって値が異なり、原子力と再生可能エネルギーの比率が高いほど、また高効率技術を導入するほど小さな値になる。その国の二酸化炭素総排出量は、エネルギー強度と二酸化炭素強度を使った次式で表すことができ、それぞれの要因から対策を検討していくことが大切となっている。
二酸化炭素総排出量
=人口×一人当たり国内総生産×エネルギー強度×二酸化炭素強度
=人口×(国内総生産/人口)×(一次エネルギー総供給/国内総生産)×(二酸化炭素総排出量/一次エネルギー総供給)