波動関数の重ね合わせ(→「重ね合わせの原理」)の結果起こる干渉現象。ヤングの干渉実験(Young's interference experiment)は一粒子干渉(single-particle interference)の一種で、一粒子の波動関数(→「量子観測」)は実空間内の波動なので、水の波や音の干渉と同じである。これに対し、多粒子全体が一つの系として干渉する多粒子干渉(multiple-particle interference)は、実空間でなく多次元位相空間内の波動の干渉であり、その結果起こる現象は直感的に理解しにくく、粒子の統計的性質(フェルミ粒子かボース粒子かの違い→「四つの基本的力」)が現れる。量子情報処理における演算の一手段として重要である。