旧カミオカンデと同じ坑道にある、東北大学の地下のニュートリノ(→「レプトン」)検出装置。直径13mの巨大なゴム袋と放射線で蛍光発光する液体シンチレーター、1800個の光電子倍増管からなる。特徴はスーパーカミオカンデよりも3桁低いエネルギーの反ニュートリノを検出できること。原子力発電所、太陽、超新星、地球内部からの反ニュートリノの検出に適しており、ニュートリノ振動(→「ニュートリノ振動実験」)も検出している。放射性元素の崩壊による地球内部の加熱のメカニズムの研究に重要な研究手段となる。また、地球ニュートリノの測定から、地熱の約半分が核崩壊熱であることを確かめている(→「素粒子地球科学」)。