茨城県東海村の陽子加速器J-PARCで生成されたミュー・ニュートリノ(νμ→「レプトン」)を約295km離れた岐阜県飛騨市神岡のニュートリノ検出器スーパーカミオカンデで電子ニュートリノとして検出する実験。これまでのニュートリノ振動実験では電子ニュートリノ(νe)の「現象」を見たが、この実験では電子ニュートリノの「出現」を測る。また、電子ニュートリノへの遷移は第三世代のタウ・ニュートリノ(ντ)を経由したものとなり、全世代にわたる質量混合を見ることになる(→「レプトン」)。実験がスタートして間もなく、2011年3月11日の東日本大震災で中断したが、再開が待たれる。