幼児期、児童期および青年期から、精神的あるいは身体的機能に障害がみられ、学習や運動機能、対人関係機能、自立した生活能力の発達に制限がみられる障害の総称。アメリカ精神医学会(APA)発行のDSM-4(精神疾患の分類と診断の手引き、第4版)によれば、精神遅滞、学習障害、運動能力障害、広汎性発達障害、注意欠陥および破壊的行動障害、哺育(ほいく)・摂食障害、チック障害、排泄障害がある。発達障害の中には、完全な治癒が難しいものがあるが、周囲の働きかけなど環境の整備により、症状を抑制したり、本人の得意な分野の能力を伸ばし、就労を可能にする効果がみられる。