人の仕事や暮らしのために働くイヌの総称(猟犬を除くこともある)。それぞれ必要な訓練を受けて仕事についている。狩猟に使う猟犬、牧場で家畜を管理する牧羊犬、犯人をにおいで追跡する警察犬、雪山の雪崩などで遭難した人や地震などの災害で、行方不明になった人を探し出す災害救助犬、盲導犬、聴導犬、介助犬など、身体障害者の暮らしを助ける身体障害者補助犬(→「身体障害者補助犬法」)、空港で麻薬を見つけ出す麻薬探知犬、数は少ないがガス漏れ探知犬、人のてんかん発作を予知するてんかん探知犬、珍味とされるキノコのトリュフを見つけるトリュフ犬などがいる。最近では、海外から持ち込まれる肉類を見つける検疫探知犬(成田空港)、農作物を荒らすサルを山に追い返すモンキー・ドッグ(長野県)や、空港で海賊版ソフトを見つけ出す海賊版CD捜査犬(マレーシア)なども誕生している。