犬アデノウイルス1型による感染症。急性感染の場合、数時間で死亡する。症状は、高熱、下痢、おう吐、腹痛、肺炎に伴う咳、鼻出血、下血などで、肝性脳症や非化膿性脳炎のために憂うつ、こん睡、発作などの中枢神経症状がみられることもある。また、角膜浮腫のために、眼球が白濁することもある。治療は、有効な抗ウイルス剤がないので支持療法（体力ができるかぎり落ちないよう点滴注射などによる治療法）になる。ワクチンによって予防できる。