4K(現行のフルHDの4倍の画素数をもつ映像システム)はテレビの普及が先行したが、4Kコンテンツも徐々に増えつつある。「スカパー!」は、2015年3月から、124/128度CS衛星を利用する有料のプレミアムサービスとして「スカパー!4K 総合」と「スカパー!4K 映画」の2チャンネルを放送中。並行して光インターネット回線経由による放送サービス「スカパー!プレミアムサービス光」も展開していて、必ずしも視聴者が個別に専用の衛星受信パラボラアンテナを設置する必要はない。BS(衛星)放送では16年に4Kおよび8Kの試験放送を開始し、18年に4K実用放送に移行するロードマップを公表している。また、20年にはチャンネル数も増加する見込みである。光回線を利用した放送とビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスを展開する「ひかりTV」は、オリジナル制作の番組を含め、4Kコンテンツの供給を増やしている。ケーブルテレビでは、15年12月から「ケーブル4K」が始まり、全国各地の対応ローカルケーブルテレビ局を通じて4Kコンテンツが視聴できる。インターネットを利用した映像配信でも4K対応サービスが拡大中で、コンテンツも日々増大している。代表的なものとしては、VODサービス大手のNetflix(ネットフリックス)、dTV(ディーティービー)、4Kアクトビラ、amazonプライムビデオなどがあり、対応テレビがあればテレビ単体で視聴できる。ちなみに、現在主流である最大フルHD解像度(1920×1080画素)の地上デジタル放送ではすでに放送システムが確立され、受像機も普及していることから、当面の間は4Kに切り替わらない見通し。