「狭域通信」と訳されるもので、ITSの世界ではこの通信方式を用いて路車間で無線通信を行う。DSRCを利用したサービスとしてはすでにETCが普及しているが、現在は道路状況を事前に告知する安全運転支援システム「スマートウェイ」として、国土交通省が首都高速で社会実験中だ。今後はガソリンスタンドや駐車場などでの料金決済サービスにも利用される見通し。また、国土交通省ではVICSやAHSといったシステムの端末としても利用し、機能の統合化を図っていく取り組みをスタートさせている。一方、警察庁が進めている安全運転支援システム「DSSS」は、現段階ではVICSでも利用している光ビーコンをメーンとして利用するが、将来的にはDSRCの利用も検討している。