オリンピック、世界選手権への参加資格となる記録で、各国・地域代表が少なくとも1人参加できる「B標準」と、3人まで出場が可能な「A標準」がある。記録水準が低く、標準記録に到達できない国・地域でも全種目を通じて1人は参加できる救済システムがある。世界選手権には前回優勝者が出場できる推薦枠があったが、それに加えて国際陸上競技連盟(IAAF)の最高峰サーキットシリーズ「ダイアモンドリーグ」32種目の年間総合優勝者にも、翌年の世界選手権出場権が与えられることが2011年に決まった。ただし、種目ごとの各国出場枠は最大「4」で、従来規定の出場権が優先される。また、世界クロスカントリー選手権シニア上位15位以内の選手には、同年のトラック種目1万メートル「A標準記録」達成と同じ資格が与えられる。2012年ロンドン・オリンピックでは、前年シーズンの記録を考慮して計6種目の標準記録引き下げが決まり、A標準の男子400メートルが45秒25から45秒30へ、同女子5000メートルは15分20秒00から15分30秒00へ緩和された。