世界各国の報道の自由に関する指標。ジャーナリストらで構成され、パリに本部を置く国際NGO団体「国境なき記者団」が2002年から毎年実施している、約180カ国の機関、ジャーナリスト、人権活動家などが回答した50項目のアンケート結果などを基に算出している。評価の基準は、以下の6つ。(1)意見の複数性、(2)メディアの独立性、(3)ジャーナリストが働く環境、(4)法的枠組みとその有効性、(5)機関と手続きの透明性、(6)下部組織のサポート体制。他に、「国境なき記者団」のスタッフが算出した、投獄や殺害などのジャーナリストに対する暴力についても指標に反映される。13年1月30日に発表された報道の自由度ランキング2013の順位は上から、3年連続の1位となったフィンランド、オランダ、ノルウェー、最下位は下からエリトリア、北朝鮮、トルクメニスタンだった。日本は東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐる情報の透明性に欠けるなどの理由で、前年の22位から53位へと大幅に順位を落とした。他にアメリカは順位を上げて32位(前年47位)、中国は例年並みの173位(前年174位)だった。