[一言で解説]
刑事事件が起きてから、刑が執行されるまでの手続きをいう。そこで、誰が犯人か、その人の行ったことが犯罪にあたるかどうか、また、どういう刑罰を科するべきかが確定されていく。
[詳しく解説]
犯人を捕まえたからといって、それだけですぐに刑務所に送ることはできません。間違って刑を科することがないように、刑事裁判を開く必要があります。裁判を行うには、犯人と見られる人や証拠が必要です。そのために、被疑者の身体を拘束したり、犯罪の証拠を集めたりしておくのが捜査です。捜査の結果を受けて、検察官は、本当に処罰する必要がある事件かを見きわめて起訴します。刑事裁判では、検察官の主張が正しいかどうか、つまり、その人が真犯人なのか、行ったことが本当に犯罪なのか、さらには、どういう刑罰を科するべきなのかを、ひとつずつ確定していきます。そして判決が出され、それをもとに刑が執行されます。
このような一連の手続きを、刑事手続きとよびます。刑事手続きは、主に刑事訴訟法で定められていますが、国家権力と国民の人権に関わる手続きですから、憲法に主要な刑事手続きの原則が定められています。
(関連項目)
→刑事裁判/民事裁判
→捜査
→逮捕
→起訴(公訴提起)