最新の情報セキュリティーに関する知識・技能を有することを証明する、経済産業省所管の国家資格。通称「登録情報セキュリティスペシャリスト(登録セキスぺ)」。近年、サイバー攻撃が増加傾向にあるなか、企業などの情報セキュリティー対策を担う専門人材が不足していることから、人員確保を目的として設けられた。サイバーセキュリティーに関する知識と技能を活用して、企業・組織などの安全な情報システムの企画・設計・開発・運用の支援を行うほか、サイバーセキュリティー対策を調査・分析・評価し、その結果に基づいた必要な指導・助言をする。ユーザー側の企業だけでなく、専門的・技術的なサービスをユーザーに提供する側の、セキュリティー関連企業などでも活躍が期待されている。資格の取得には、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する試験に合格し、登録をする必要がある。制度スタートから2年間は例外措置として、情報セキュリティスペシャリスト試験(SC)、またはテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験に合格した人も登録可能。資格は毎年更新制で、IPAが経済産業大臣の認可を受けて実施する講習の受講が義務付けられる。2016年10月24日から登録の受付が始まり、17年4月に第1回試験が実施される予定。