食料の国内生産の割合を示すもので数種類ある。(1)個々の品目についての自給率を示すもので、重量の比率で計算される品目別自給率。穀物自給率(2009年度概算26%)も重量比率で計算される。(2)供給エネルギーに着目して食料全体の自給割合を示すもので、カロリーの比率で計算される供給熱量自給率(同40%)。これは最も一般的に利用され、総合的な自給率である。このほか、(3)輸入飼料に依存する畜産物やカロリーの低い野菜などの国内生産活動を考慮して示すための金額ベース食料自給率(生産額ベース食料自給率)(同70%)がある。09年度の供給熱量自給率は前年度より1%下落した。その主な要因は小麦やてんさい・さとうきびの生産量の減少とコメ消費量の減少である。一方、金額ベース食料自給率は前年度よりも5%上昇したが、国際穀物価格の下落と円高基調に起因する輸入単価の下落がその主な要因であった。