マンション市場には新築(分譲)マンション市場と中古マンション市場がある。新築マンション市場の売り手は不動産業者であり一度に大量の住戸を供給するのに対して、中古マンション市場の売り手は一般的に個人であり自己所有住宅一戸を供給する。マンション市場の動向を(株)不動産経済研究所の「マンション市場動向」によって首都圏と近畿圏のマンション供給量をみる。首都圏の2011年の新築マンション供給量は4万4499戸で前年比0.1%減と前年(22.4%増加)の増加から横ばいに転じた。12年1月から11月までの供給量は3万7829戸であり前年同期比で3.7%増となった。近畿圏をみても同様に11年の新築マンション供給量は2万219戸(前年比6.9%減)と前年に比べ減少したが、12年1月から11月は1万9995戸で前同期比12.4%増となった。新築マンション価格をみると、11年の平均価格は首都圏において4578万円(前年比2.9%減)と前年に比べ下落したが、近畿圏においては3490万円(同1.1%増)と前年に比べわずかに上昇した。そして、12年1月から11月までの平均価格は、首都圏は4545万円(前年同期比0.7%減)と前年に比べわずかに下落し、近畿圏は3460万円(同0.9%増)と前年に比べわずかに上昇した。