通常国会では代表質問の後、予算委員会が開かれる。特別国会や臨時国会でも補正予算が提出されたときや、会派間の折衝により予算委員会が開かれる。予算委員会は形式的には予算を審査する常任委員会だが、実際には国政全般に関する政府、与野党の一問一答型の論戦の場。その運営は1999年の第146回国会からかなり変わった。基本的質疑(従来は総括質疑と呼ばれた)の各党一巡目は、総理大臣以下全閣僚が出席し、各党も花形の議員を立て、テレビ中継も入り、国会論戦のハイライトとなる。従来は野党第一党の党首と首相の論戦が最大の見せ場だったが、現在は党首討論が別に整備されたので、その意味での意義は低下している。予算審査の場で国政全般を議論するのは、予算は国政全般にかかわるという理由と、税や予算の審議から議会が発達した歴史によるが、近年各国では国政の議論の場が他に整備され、予算所管の委員会は予算そのものを議論している。