2014年9月、防衛省は部隊運用の実効性や日米協力の強化、配備のための十分な土地面積の確保、市街化が進む既存の自衛隊飛行場周辺の負担軽減などの観点から、陸上自衛隊のオスプレイ機などのティルトローター機の配備先として、佐賀県の地方管理空港である佐賀空港を選定した。ティルトローター機17機と目達原駐屯地に所在するヘリコプター約50機を加えた計約70機、約700~800人の隊員を配備することが想定されている。中期防(中期防衛力整備計画)(14年度~18年度)で新編が予定された「水陸機動団」を、島嶼(とうしょ)部に迅速に投入する機能が期待されているが、14年時点で地元の理解はまだ得られていない。