比較的体力があり、胃腸が丈夫な人の風邪の初期に用いられる処方。配合生薬は、葛根(かっこん)、麻黄(まおう)、生姜(しょうきょう)、大棗(たいそう)、桂枝(けいし)、芍薬(しゃくやく)、甘草(かんぞう)。葛(葛きりに使われているくず)には筋肉のこりを緩める成分が含まれているため、背中や首が硬直して起きる肩こりや、肩や首のこりを伴う緊張型頭痛などにも応用する。また、エフェドリンが主成分である麻黄という生薬も含まれるため、胃腸虚弱、狭心症・心筋梗塞など循環器系の障害、排尿障害などがある患者は、症状が悪化する恐れがあるため、慎重に投与する必要がある。