改良沸騰水型炉ともいう。日本では、日立と東芝がアメリカのゼネラルエレクトリック(GE)社の技術を導入し、1970年に沸騰水型炉(BWR)の敦賀原発1号機を動かし始めた。次に導入したのが、2011年3月11日に事故を起こした福島第一原発の1号機だった。その後、第一次(1975~77年)、第二次(78~80年)、第三次(81~85年)の改良標準化計画を経て、日本の技術も加えて改良型沸騰水型炉が作られた。再循環ポンプ(recirculating pump)を原子炉圧力容器内に格納、また長期間連続運転を目指す炉心設計などを特徴としたものとなっている。柏崎刈羽原発6、7号機(ともに135万6000kW)、浜岡原発5号機(当初138万kW、圧力プレート設置後126万7000kW)、志賀原発2号機(当初135万8000kW、圧力プレート設置後120万6000kW)が運転中のほか、台湾第4原発(135万kW)として建設中。世界の原子力市場ではBWR勢力は劣勢で、そのため、従来はGE社と組んでBWRを作っていた東芝がウエスチングハウス(WH)社を買収して、加圧水型炉(PWR)に転換した。