日本では、放射能で汚れたごみは高レベルと低レベルの二つに分類されている。そのうち、高レベル放射性廃棄物は、使用済み燃料そのものと、それを再処理してできたガラス固化体だけが該当する。それ以外のごみはすべて低レベル放射性廃棄物に分類されるが、その中には解体した原子炉圧力容器など、強い放射能を帯びているごみもある。高レベル放射性廃棄物は深地層処分として地下300~1000mの深さに埋め捨てにする計画になっているが、低レベル放射性廃棄物のうち放射能が強いものは、50~100m程度の深さの地下に埋め捨てにしようという計画になっている。それを余裕深度処分と呼び、現在青森県六ヶ所村で試験的な坑道を掘って実験中だが、科学的な結論が得られるまでには長期間の年月がかかる。