JAXA(宇宙航空研究開発機構)が、H-2A、H-2Bロケットの後継機種として開発中のロケット。第1段に大推力の新規開発エンジン「LE-9」を2基ないし3基装着可能な設計。3基バージョンでは、固体ロケット・ブースターなしでも打ち上げが可能。固体ブースターを装着する場合は2基ないし4基装着を選べるようにする。多様な機体構成を選べるようにして、(1)太陽同期軌道へ3トンの地球観測衛星の打ち上げ、(2)静止トランスファー軌道へ2~6.5トンの通信・放送衛星の打ち上げといった幅広い打ち上げ需要を満たせる設計となっている。打ち上げコストは現行のH-2A/Bロケットの半額程度まで下げることを目指す。2020年度の運用開始を目指している。