ボーイングは、1958年に就航した最初のジェット旅客機の製品名を「707」にした。これは、その機種設計名称である367-80の「7」と、最初の革命的旅客機を意味する「0」を組み合わせたものである。以後、新型機を開発すると、原則として「7」に挟まれた数字を大きくしてきた。また、胴体延長型は機種名の後に「-」を付けて数字でそれを示し、航続距離延長型はタイプ名の後に「ER」、「LR」などのアルファベットを付けて区別している。近年では、タイプを示す数字には、その機種の標準航続距離(海里表記の最初の1桁)が用いられている。現在のボーイング旅客機の製品群は以下の通り。
(1)短・中距離機(単通路)…ボーイング737-700/-700ER/-800/-900/-900ER。開発中のものにボーイング737 MAX-7/-8/-9。
(2)中型中距離機(2通路)…ボーイング767-200ER/-300ER
(3)中型長距離機(2通路)…ボーイング787-8/-9
(4)大型長距離機(2通路)…ボーイング777-200ER/-300ER/-200LR/-8/-9
(5)超大型機…ボーイング747-8