特殊相対論の枠組みのもとでは、素粒子はフェルミオンとボゾンの二つの種類がある(→「四つの基本的力」)。クォークとレプトンがフェルミオン、力を媒介するゲージボゾンとヒッグス場がボゾンである。超対称の仮説はフェルミオンとボゾンをつなぐ対称性である。もし超対称性が成り立っているとすれば、s電子(スカラー電子 scalar electron)、sニュートリノ(スカラーニュートリノ scalar neutrino)、フォティーノ(フェルミ型光子 photino)、ウィーノ(フェルミ型Wボゾン wino)などの未発見の粒子が実在していることになる。これらがまだ発見されていないのは質量が大きく、また不安定粒子であると考えられている。LHCによる実験でも発見が期待されている。また、超対称性は大統一理論や重力を含む統一理論をつくる試みにおいては、前提として組み込まれている。