テレビなどの映像装置につながる、ブルーレイディスクレコーダーやVHSビデオなどの多様な映像ソース機器を切り替えたり、デジタルまたはアナログによる音声をアンプで増幅して、スピーカーを駆動させたりする機能をもつ機器。昨今では、立体的な音声で臨場感を高めるサラウンドが浸透しつつあり、5.1ch(チャンネル)などのホームシアターを構築する際にシステムの中枢となることから、AVセンター(AV center)と呼ばれたり、AVアンプ(AV amp)と呼ばれたりすることもある。最新のAVレシーバーは、HDMI入出力端子を備えているものがほとんどで、多岐にわたる映像ソースおよびフォーマットをHDMIに変換して、ケーブル一本で映像装置に送ることができる。また、AVセンターと呼ばれる性格上、DLNA(Digital Living Network Alliance 複数の機器を家庭内LANで相互接続するための規格)に対応し、ネットワーク上の動画や音声を再生する機能や、それらの機能の増加で複雑になりがちな操作をスマートフォンで行える機能も標準的になっている(→「スマートフォン連携」)。購入に際しては、入出力端子の種類と数が用途に合っているか、5.1ch、7.1chなど、希望するスピーカー構成に対応できるかなどの確認が必要。高級モデルほど入出力端子の数が豊富で、スピーカーの駆動能力が高く、音質も優れる傾向がある。海外では、ラジオ受信(レシーバー)機能を備えるのが一般的で、世界的にはAVレシーバーと呼ぶのが標準的。