東映アニメーションとグラフィニカが制作したフル3D-CG映画(→「3D映画」「3D-CGアニメ」)。2014年11月15日、東映系公開。「セルルック」という輪郭線とベタ塗りの表現を採用し、脚本は「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄、監督は「鋼の錬金術師」の水島精二と、ハイターゲット向け(大人向け、上級者向け)アニメの王道を表現。「メカと美少女もの」というベタな仕立てではあるが、ストーリーはバーチャル世界と現実世界の対立を描いた真摯(しんし)なもの。滑らかなボディーラインのヒロイン、「交響詩篇エウレカセブン」の京田知己が演出した見応えあるメカアクションなどが、高い評価を得ている。日本のフルCGアニメは表現的な成熟期にあり、本作が興行的にもヒットしたことで大きく流れが変わると目されている。