前払いした税金の一部を自己資本に算入すること。不良債権処理のために前払いした税金の一部を銀行の自己資本に算入すること。すでに納めた税金が戻ってくることを見込み、その分を資産として計上する会計手法の一つ。銀行は、融資先企業の倒産に備えて、貸し倒れ引当金を積んでいる。税法上、貸し倒れ引当金は利益とみなされるので、法人税がかかる。ところが、融資先企業が倒産した場合、損失が確定した時点で損金の扱いとなる。このとき、すでに納めていた税金が戻ってくる。このような状況を念頭に、将来戻ってくる税金を資産の一部(繰り延べ税金資産)として計上すること。