2013年7月4日公示、21日投票で第23回参議院議員通常選挙が実施された(→「参議院議員選挙」)。第2次安倍晋三内閣が発足して初めて迎えた大型国政選挙。改選数121(選挙区73、比例代表48)に対して、選挙区が271人、比例代表が12政党・政治団体の162人の計433人が立候補を届け出た。前回10年の437人より微減。女性候補は105人だった。選挙戦は安倍首相が提唱する、デフレ経済からの脱却を目指す「アベノミクス」の是非をめぐって展開し、与党は「衆参ねじれ」からの脱却を訴えた。投開票の結果、自由民主党は現行制度下で最多となる65議席を獲得し、非改選の50議席と合わせて115議席となった。単独過半数には届かなかったものの、公明党で当選した11議席を含む20議席と合わせて135議席と安定多数を得た。これにより衆参ねじれ状態は解消し、政権基盤は強化された。改選前には86議席を有し第一党だった民主党は結党以来で最低の17議席と惨敗し非改選と合わせて59議席に大きく後退した。第三極を目指す日本維新の会、みんなの党はいずれも8議席と伸び悩んだ。これに対し共産党は8議席と現行制度で過去最多となった。社民党はわずか1議席と結党以来、最低となった。生活の党とみどりの党の獲得議席はゼロ。諸派は1議席、無所属は2議席を得た。女性候補の当選者は前回より5人増の22人。選挙区の投票率は過去3番目に低い52.61%だった。期日前投票者数(選挙区)は1294万9982人で全有権者に占める割合は12.4%。比例代表の政党名票と候補者名票の割合は73.4%対26.6%だった。今回は12年の「4増4減」の公職選挙法改正によって神奈川、大阪の改選数がそれぞれ1増、福島、岐阜の改選数がそれぞれ1減で実施された。インターネットを使った公示後の選挙運動(→「ネット選挙」)が今参議院議員選挙から解禁された。