国会で指名を受けた総理大臣(首相)がひとたび内閣を組織した後に、なんらかの理由から、憲法68条で与えられた国務大臣の任免権に基づき、自分以外の内閣の構成員の一部もしくはすべてを入れ替えることをいう。その際、閣僚全員の辞表をまとめるための閣議が開かれ、改造の結果留任することになった大臣には辞表が返されるのが慣例となっている。こうしてできた内閣を改造内閣と呼ぶ。これに対して、国会での初指名を受けて組織される新内閣は第1次内閣、以後、その内閣の総辞職を受けた国会で同じ人が首相に指名される回数nに応じて第n次内閣と呼ばれる。ちなみに憲法によれば、内閣は衆議院総選挙後に国会が召集されたら総辞職しなければならない。改造内閣は国会での指名を受けた第n次内閣の改造として位置づけられる。内閣改造は、自民党政権においては主として与党人事の定期異動の一環として年1回行われるのが例であった。民主党の場合には、これまで、総理としての党首の再任(菅内閣)や参議院による閣僚の問責によって(菅内閣と野田内閣)内閣改造が行われ、内閣の存続期間はおおむね1年を切っていた。