内閣総理大臣(首相)、内閣官房長官や内閣官房関係の執務室などのほか、閣議室をはじめ、会議やパーティーなどの設備を備えた建物。建設省官庁営繕部設計で鉄骨鉄筋コンクリート建ての地上5階、地下1階の建物で、延べ床面積は2万5000m2、建設には435億円がかかった。敷地面積は4万6000m2。2002年4月から使われている。最上階の5階には首相のほか官房長官や官房副長官らの執務室があり、4階には閣議室と特別応接室などがある。3階が入り口の玄関ホールとなっており、2階にはレセプションホール、1階には内閣記者クラブと記者会見室などがある。そして、地下1階に危機管理センターが置かれている。ヘリポートが屋上に作られ、正面玄関前の浅い人工池も緊急時には水を抜いてヘリポートになるように設計されている。新官邸に隣接する旧首相官邸は05年4月に首相公邸として生まれ変わった。4階建て、延べ床面積は7000m2。改装にあたり、建物は元の位置から50m南に移され、正面玄関や玄関ホールは創建当初の形にほぼ復元された。首相の住まいとしてばかりでなく、和室や茶室を新たに設けて迎賓機能を充実させている。